アメリカンフットボールは、「タッチダウン」や「フィールドゴール」などによって得点を重ね、試合終了時の得点がより多いチームが勝利する競技である。この目的の達成・阻止という役割に応じて、試合は「オフェンス」「ディフェンス」「スペシャルチーム」という3つのユニットに分かれて進む仕組みになっている。

主な得点方法 ― タッチダウンとフィールドゴール

タッチダウン ― ボールキャリアーがボールをエンドゾーンまで運ぶ

最も基本的な得点方法が「タッチダウン」で、ボールを持って相手エンドゾーンに入る、またはエンドゾーン内でパスをキャッチすることで成立する。なお、ボールを保持して運ぶプレイヤーのことを、攻守を問わず、「ボールキャリアー」と呼ぶ。

フィールドゴール ― キックによる得点

エンドゾーンまで運びきれない場面でも、「フィールドゴール」のようにキックによって得点を狙う手段が用意されており、際どい局面でもチームが得点のチャンスを完全に失うわけではない。

試合はこうした得点の積み重ねによって進み、終了時点でより多くの点を取っていたチームが勝者となる。

3つのユニットとその役割の違い

オフェンス ― 前進と得点を狙うユニット

「オフェンス」は、ボールを保持してフィールドを前進し、得点を狙うユニットである。

ディフェンス ― 前進を阻み、ボールを奪うユニット

「ディフェンス」は、相手オフェンスの前進を止め、可能であればボールを奪うことを目的とするユニットである。

スペシャルチーム ― キックが絡むプレーを担当するユニット

「スペシャルチーム」は、キックオフ・パント・フィールドゴールなど、キックが絡む特殊なプレーを専門に担当するユニットである。中でもフィールドゴールは、スペシャルチームが直接的に得点に関わる機会のひとつである。

3つのユニットは目的も動き方も大きく異なり、同じ選手が複数のユニットを兼任することは基本的にない。

オフェンス在陣時 ― 前進と得点を狙う11人
ディフェンス在陣時 ― 前進を阻み、ボールを奪う11人
スペシャルチーム在陣時 ― キックが絡むプレーを担当する11人
背景・トレンド: かつてのアメリカンフットボールは、1人の選手が攻守両方でプレーする「一人二役」が基本だった。NFLは1943〜45年の戦時特例を経て、1949〜50年に自由な選手交代を恒久的に解禁。大学フットボールでも1941年の解禁や、1945年のミシガン大学クリスラー監督による攻守分離の成功を機に専門分化が広がり、現在のような「3つのユニット」による分業が定着した。

出場人数と選手交代

フィールドに立てる人数

オフェンス・ディフェンス・スペシャルチームのいずれも、フィールドに立てるのは1チームあたり常に11人である。どのユニットも、この11人という枠の中でポジションを組み合わせて配置する。

プレーごとの選手交代

チームは、1プレーが終わるたびに、次のプレーに送り出す11人を自由に入れ替えることができる。これにより、ラン対応に強い顔ぶれ、パス対応に強い顔ぶれといった、状況に応じた使い分けが可能になる。

どのユニットがフィールドに立つか

どのユニットが登場するかは、ボールの保持権と、そのときのプレーの種類によって決まる。自チームがボールを保持していればオフェンスが、相手が保持していればディフェンスがフィールドに立つ。キックオフやパントなど、キックが絡む特定の局面だけスペシャルチームが登場し、それ以外の時間はオフェンスとディフェンスが向き合う形で試合が進む。

まとめ

アメリカンフットボールは、タッチダウンやフィールドゴールによって得点を重ねる競技である。チームは、目的も動き方も異なる「オフェンス」「ディフェンス」「スペシャルチーム」という3つのユニットを使い分け、フィールドに立てるのは1チームあたり常に11人で、プレーごとに自由に入れ替えが可能である。どのユニットが登場するかは、ボールの保持権とプレーの種類によって決まる。

もっと詳しく

オフェンス・ディフェンス・スペシャルチーム、それぞれのユニットにどんなポジションがあり、選手が何を担当しているかは、以下のページで解説している。