01バブルRPO BUBBLE RPO
フォーメーション: シングルバック・トリップス
「ボックスの人数」を読み、余らせた守備を突く
インサイド・ゾーンのランに、スロットのバブルスクリーンを組み合わせる。QBはオーバーハング(ボックス外側の守備)の人数を見て、ランかパスかをその場で選ぶ。
| アサイメント | 説明 |
| OLゾーンステップ | 全員が同じ角度でプレーサイドへステップし、ラン全体の見た目を作る。 |
| RBパス(ハンドオフ) | ボックスが軽ければそのままインサイド・ゾーンで前進する。 |
| Hバブルスクリーン | トリップスの中央から背走しながらボールを受ける。内側のWがオーバーハング、外側のZがCBをブロックし、走路を作る。 |
| Yブロック | バックサイドに残り、追いかけてくる守備を止める。 |
| リード: OLB | オーバーハングの人数を読む |
読みOLBがボックスに残ってHを止められる位置にいなければ、そのままバブルへ投げる。OLBが外へ開いてバブルをケアしていれば、数的に余ったボックスへハンドオフする。
効果的な守備状況スロット側にオーバーハングを1人しか置けない、数的余裕のない守備に有効。
ディフェンスの対抗策オーバーハングを増やして数を合わせる、あるいはCBとオーバーハングでバブルを「クロス」して潰すのが対策になる。
02スティックRPO STICK RPO
フォーメーション: シングルバック・フレックス
LBが広がるか、留まるかでランとクイックゲームを選ぶ
アウトサイド・ゾーンのランに、5ヤードのスティックルートを組み合わせる。QBはプレーサイドのLBが外へ広がるか、内に留まるかを見て判断する。
| アサイメント | 説明 |
| OLリーチブロック | 外側の肩を狙い、アウトサイド・ゾーンの体を作る。 |
| RBパス(ハンドオフ) | LBが外へ広がればそのまま外側のレーンを進む。 |
| Hスティック(5yd) | 5ヤードで止まり、空いたスペースでボールを受ける。 |
| リード: OLB | スティックのケアとラン・フィットのどちらを優先するかを読む |
読みOLBがスティックのケアで外・下へ広がれば、空いたボックスへハンドオフする。OLBが内に留まってランに備えれば、その頭上のスティックへ投げる。
効果的な守備状況LBがルートとラン・フィットの両方を1人で担っている、軽いボックスの守備に有効。
ディフェンスの対抗策スティックをカバーする専用のディフェンダーを別に置き、LBはラン・フィットに専念させるのが対策になる。
03スラント・フラットRPO SLANT-FLAT RPO
フォーメーション: シングルバック・フレックス
突っ込んでくる守備の裏へ、クイックスラント
タイトなインサイド・ゾーンのランに、外側WRのクイックスラントを組み合わせる。QBはランサポートに降りてくるセーフティが突っ込むかどうかを見る。
| アサイメント | 説明 |
| OLゾーンステップ | タイトな角度でステップし、内側のギャップを攻める体を作る。 |
| RBパス(ハンドオフ) | セーフティが留まっていれば、軽くなったボックスへ進む。 |
| Xスラント | 内側へ素早く切り込み、空いたスペースでボールを受ける。 |
| リード: S | ランサポートに突っ込むかどうかを読む |
読みSがランサポートで前に突っ込めば、その裏に開いたスラントへ投げる。Sがピッチを保って留まれば、軽くなったボックスへハンドオフする。
効果的な守備状況ランを止めるために早く前へ出てくる、アグレッシブなセーフティに有効。
ディフェンスの対抗策セーフティがランサポートに出る前にスラントレーンへの責任を確認してから動く「読んでから反応する」規律が対策になる。
04グランスRPO GLANCE RPO
フォーメーション: シングルバック・フレックス
1人しかいない深いセーフティの裏を取る、一発の選択肢
インサイド・ゾーンのランに、スキニーポスト(グランスルート)を組み合わせる。1セーフティ(1ハイ)の守備で、唯一の深いSがランに反応するかどうかを見る。
| アサイメント | 説明 |
| OLゾーンステップ | インサイド・ゾーンの体を作り、Sのランキーを誘う。 |
| RBパス(ハンドオフ) | Sが深さを保てば、1ハイで軽くなったボックスへ進む。 |
| Zグランス(スキニーポスト) | 縦に入りながらポストへ切り込み、Sの裏を取る。 |
| リード: S | 唯一の深いセーフティがランキーに反応するかを読む |
読みSがランのキーを見て前に食いつけば、その頭上を越えるグランスへ投げ、大きなゲインを狙う。Sが深さを保てば、1ハイで軽くなったボックスへハンドオフする。
効果的な守備状況1セーフティ(MOFC)の守備で、そのセーフティがランキーに素直に反応するタイプに特に有効。
ディフェンスの対抗策セーフティがランキーだけでなくグランスレーンも同時に警戒する「複数キー」の規律を持たせるのが対策になる。
05ポップパスRPO POP PASS RPO
フォーメーション: シングルバック・フレックス
ラン全体の見た目で、MLBを浮かせて奪う縦のパス
パワーのランアクションに、TEが縦に浮き上がる「ポップパス」を組み合わせる。QBはMLBがランのフィットに入るかどうかを見る。
| アサイメント | 説明 |
| OL・Gプル(パワー) | バックサイドGがプルし、力でボックスを攻める体を作る。 |
| RBパス(ハンドオフ) | MLBがポップパスをケアすれば、そのままパワーで押す。 |
| Yポップパス(縦) | MLBの頭上を素早く越え、ミドルでボールを受ける。 |
| リード: MLB | ランのフィットに入るかどうかを読む |
読みMLBがパワーのフィットへ入ってくれば、その頭上を越える縦のポップパスへ投げる。MLBがポップパスをケアして留まれば、力で押すパワーをそのままハンドオフする。
効果的な守備状況ランのフィットに正直に反応し、素早く前へ出てくるMLBに有効。
ディフェンスの対抗策MLBがフィットに入りながらもポップパスのレーンへ目を残す「スロープレー」の規律が対策になる。
06スティックドローRPO STICK-DRAW RPO
フォーメーション: ショットガン・スプレッド
読みの順番を逆にする、変則型のRPO
通常のRPOとは逆に、まずパスの形(スティック)を見せる。QBはクイックパスドロップを取り、MLBがスティックの下に下がればドロー(ラン)、MLBが前に出てくればスティックへ投げる。
| アサイメント | 説明 |
| OLパスセット→ラン | 一度パスプロテクションの形を見せてからランブロックに移る。 |
| RBパス(ドロー) | MLBがスティックの下へ下がれば、空いた真ん中を進む。 |
| Hスティック | MLBが前に出てくれば、その裏でボールを受ける。 |
| リード: MLB | パスの形を見て下がるかどうかを読む |
読みMLBがスティックの下へ下がって(パスに反応して)しまえば、空いた真ん中をドローで突く。MLBが前に出てドローをケアすれば、その裏のスティックへ投げる。読みの順序が通常のRPOと逆になる点が特徴。
効果的な守備状況パスの形を見て素直にドロップ(後退)するLBに有効。
ディフェンスの対抗策LBがパスの形だけで後退せず、ボールが出るまでランとパスの両方に体を残す「キーの遅延」が対策になる。
各図は概念説明用の簡易ダイアグラムである。実際のブロッキングルール・読みのキー・アイミングポイントはチーム/コーチのルールにより異なる。